• 078月

    クルミやアーモンドなどのナッツ類が、 がんのリスク減少に有効との研究結果が発表された。

    スペインでの調査によると、 7,000人以上(年齢55~90歳)の心血管疾患のリスクが高い被験者を対象に、約5年間の追跡調査が行われた。その結果、週に3回 28g程度のナッツ類を食べた人は食べなかった人と比較してがんや心血管疾患やがんなどによる死亡リスクが39%減少することが確認された。特にクルミは、がんの予防について関連性が高く、クルミを中心に食べたグループでがんのリスク減少が顕著だった。

    がんに対するクルミの予防効果については、既にマウス実験で実証済みだ。クルミはナッツ類の中でもオメガ3脂肪酸を特に多く含む食材で、植物由来のアルファリノレン酸(ALA)の健康効果が脚光を浴びつつある。

    クルミのがん予防効果の研究論文は、「BMC Medicine」へ発表された。

  • 068月

    最新のがん治療法として注目を集めている陽子線治療法は、従来のエックス線での放射線治療と違って、体を突き抜けず がん患部に集中するため正常組織を傷つけにくいのが特徴。

    しかし、口腔がん治療に対しては、陽子線が空気中では止められないために、口の中の空洞部を通って舌に口内炎などの副作用が発生することが問題だった。

    新しい陽子線照射法では、口腔がん治療へ陽子線を照射する際に、歯型を取る際に使用されるビニールシリコン製緩衝材を利用する。

    これによって、陽子線が遮蔽されて正常組織が有効に防護でき、副作用無しに口腔がん治療が可能なことが証明されたのだ。

    新しい陽子線照射法は福井県立病院陽子線がん治療センターが開発し、米国医学物理学の専門誌「メディカルフィジックス」へ論文が発表された。

  • 058月

    プラズマと呼ばれる電気を帯びたガスを使った新しいがん治療法の開発が開始される。

    がん患部へ アルゴンガスのプラズマを吹き付けると、正常細胞の成長は促進されるが、がん細胞が死滅することが判っており、既に卵巣がんに対する効果は実証されている。今後は、胃がん皮膚がんなどへの効果が検証される予定。

    プラズマガスによる新がん治療法の研究は、国内の約30の研究機関が参加した5カ年プロジェクトが推進中で、名古屋大学が中心で、まとめている。

    プラズマガスによる新がん治療法は、まだ、がん細胞が死滅するメカニズムや、適用が可能ながん種別を調べる必要があり、また、臨床に際しては、ガスが正常細胞に与える悪影響の検証も不可欠。

    新がん治療法「プラズマガス療法」は、10年以内の臨床試験成功を目標として、開発が進行中だ。

  • 028月

    がんの四大治療法である「抗がん剤治療」では、副作用で脱毛してしまう症例が多い。

    抗がん剤治療を受けると、それを気にする患者さんが多くいます。特に女性のがん患者の頭髪が抜けることは、精神的なダメージを伴って闘病意欲を削ぐことになり、治療にも悪影響を及ぼす危険がある。

    しかし、抗がん剤による副作用の予防や低減する対策は かなり進歩しており、治療前後の適切な対応で防ぐことが可能なのだ。

    抗がん剤の副作用による、頭髪の脱毛や、手足の爪が変形/変色する「爪障害」、さらには、手足が腫れたり痛んだりする「手足症候群」に対しては、副作用を避けたい部位への抗がん剤の侵入を抑制できるのだ。

    具体的には、抗がん剤の点滴15分前から、点滴中、点滴終了後15分までを、冷すことで血管を収縮させ、抗がん剤の侵入を最小化するのだ。

    頭髪の脱毛予防には、 マイナス28度に冷却した「フローズンキャップ」という帽子、手足の副作用予防には「フローズングローブ」「フローズンソックス」が開発済なのだ。これらを利用することで、 抗がん剤の副作用としての頭髪脱毛、爪や手足の痛みは、かなり軽減できる効果が検証されている。

    また、精神的なダメージの軽減策として、事前に頭髪を短めにカットしておくことも有効とされる。頭髪が短いと、脱毛した場合の精神的なショックも低減されるからだ。

    「冷す」抗がん剤副作用対策は、脱毛が頻発する「タキサン系」の抗がん剤に特に有効であり、パクリタキセル(タキソール),ドセタキセル(タキソテール)等による、 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌の治療の際には、医師への対策依頼を欠かさないようにするべきだ。